弥生中期後半～中期末（前2世紀～前1世紀）① 文明との接触ー鉄を求めた倭人 前108年、前漢の武帝は朝鮮半島支配の出先機関を設置しますが、そのうち平壌あたりに置かれたのが楽浪郡です。従来の弥生研究では、弥生人が中国世界と接触するようになるのは楽浪…

弥生前期末～中期前半（前4世紀～前3世紀）⑤ 鉄器の出現 青銅器と並ぶもう一つの金属器である鉄は、青銅器とは異なる機能をもちます。開墾や水田・畑での農作業に用いるクワやスキの刃先につけるくわ先やスキ先、収獲具の鉄鎌、木を伐採して種々の木製品を作…

弥生前期末～中期前半（前4世紀～前3世紀）④ 青銅器の出現 世界史的に見ると西洋では利器（武器）として使われた青銅器ですが、中国を中心とする東アジア世界では、祭器や礼器としてまつりに使われた点に特徴があります。弥生青銅器も基本的には祭器ですが、…

弥生前期末～中期前半（前4世紀～前3世紀）③ 貝塚後期文化 この文化は前10世紀後半～前5世紀に始まった文化で、奄美・沖縄諸島に広がる珊瑚礁という生態系に特化した文化です。珊瑚礁から得られる特殊な貝を元手に、朝鮮半島・九州・先島諸島などとの直接・…