2023-05-07から1日間の記事一覧

にわか考古学ファンの独り言(旧石器時代)

ホモ・サピエンスとは 人間とは何か。こうした問いかけに,さまざまな答え方ができますが、とくに私たちホモ・サピエンスには「芸術家」という称号がぴったりでしょう。私たちとは異なる人間であるネアンデルタール人にも芸術の芽生えはみられ、動物の歯に穴…

にわか考古学ファンの独り言(旧石器時代)

旧石器時代の海洋航海者 長野県野辺山高原の矢出川遺跡の黒曜石製細石刃石核五点が神津島産でした。本州中央高地の矢出川遺跡と、太平洋沖に浮かぶ神津島とは200キロもの距離を隔てています。しかもその間には海が存在し、氷河期に100m以上海面が低下しても…

にわか考古学ファンの独り言(旧石器時代)

遊動生活 旧石器時代のライフスタイルの基本は移動することで、「遊動」ともいわれています。縄文時代以降のように、耐久性のある竪穴住居を構えて通年居住をせず、広範囲の遊動生活を繰り返していたとみられています。 1万カ所を超すという日本列島の旧石…

にわか考古学ファンの独り言(旧石器時代)

旧石器人は何を食べたか 私たちとは異なる人類であるネアンデルタール人は、出土人骨に残るコラーゲンの同位体分析結果では、肉食中心の食生活で、食物連鎖の最上位にあったことが明らかにされています。彼らはマンモスや毛サイなどの大型哺乳類を選択的に狩…

にわか考古学ファンの独り言(旧石器時代)

環状キャンプ 旧跡時代の暮らしというと、二、三家族が寄り添うようにテントを張って、ひそやかに生活していたかのようなイメージがあります。ところが、そうした小集団からなる旧跡時代の集落像を見直さなければならない発見が相次ぐようになりました。「環…