2023-06-29から1日間の記事一覧

にわか考古学ファンの独り言(古墳時代その②)

前方後円墳の実像 こんもりした丘に木々が生い茂った姿、あるいは頂上に神社の社殿を乗せた姿、これが現在の古墳の一般的な外観です。多くの人々は郷土の風景に馴染んだこのようなあり方が、古墳の本来の姿だと捉えていることでしょう。 しかし、考古学者が…

にわか考古学ファンの独り言(古墳時代その②)

ヤマトの王と地方の王 古墳の種類や副葬品・埴輪については、古墳時代編で述べていますので、別の視点から古墳について書きたいと思います。 巨大前方後円墳の大半はヤマト地域にあります。しかし地方にも突出した規模の古墳があり、なかでも吉備(岡山県)と…

にわか考古学ファンの独り言(古墳時代その②)

古墳文化のプロローグ 古墳文化は、三世紀中ごろから六世紀末ごろまで、日本列島の中央部に栄えた文化です。同じごろ、沖縄・南西諸島には貝塚後期文化が、北海道には続縄文文化が存在していました。南北に長く、気候が異なる日本列島には三つの文化圏が並ん…

にわか考古学ファンの独り言(古墳時代その②)

前回の古墳時代編では、少し理屈っぽい学術的な話になってしまいましたが、今回からの(古墳時代その②)では、解かりやすく面白い文章を心掛けて書いてみたいと思います。 卑弥呼について 卑弥呼は、当時倭国とよばれた日本で、西暦二~三世紀(弥生時代のお…